ヘルマン・ヘッセ 「春の嵐」 | 小説・単行本買取いたします

小説買取   「春の嵐」はドイツの作家、ヘルマン・ヘッセの名作です。 主人公はクーンという少年、彼は幼い頃に旧友と遊んでいる最中に事故に遇い左足を骨折、身体障害者になってしまいます。それは彼にとって不幸な出来事でしたが、これにより自分の「内的な運命」というものに向き合うようになります。 そして音楽学校に通う彼に、ムオトという才覚豊かな友人ができます。ムオトはクーンの音楽を認めており、彼の薦めでクーンはバイオリニストという職を得ることができました。 そうして出会ったのがゲルトルートという女性です。クーンはゲルトルートに惹かれますが、ゲルトルートはムオトとも親しく、いわゆる三角関係が発生します。 この三角関係を通して大きく運命を揺さぶられながら、その運命と向き合うクーンの生きざまを本作は瑞々しく描いています。 本作はクーンの回想から始まるのですが、その文章は本当に心を打たれます。 人生を良し悪しで判断すること、運命的なことに自分の不幸を重ね合わせることが、いかに愚かであるかを教えてくれます。 偶然ではない内的な運命を得ることが人生の肝要事だとすると、私の人生は良かった、という主人公の考え方は、生き方のテーマになっている人も少なくないばずです。 おすすめの小説です。

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