三浦綾子 「塩狩峠」

三浦綾子作品買取

三浦綾子 | 塩狩峠

 

あなたは本気で何かを信じ貫き通したことがありますか?
自分を犠牲にしてでも守り抜きたいものがありますか?

このお話はあくまでもフィクションなのですが実話がベースとなっています。
生涯死ぬまでキリスト教を信じ、最後には大勢の人を助けこの世を去った男信夫が主人公の物語です。
もともと信夫は母を知らず厳格な祖母に育てられキリスト教はヤソ、つまり邪教だというように教えられ育てられてきました。
父親はいたものの家にいないことが多く、ほとんど話すことのない子供時代を過ごしていました。

そんなある時祖母が急死、そんな信夫の前に突然父が信夫の母親だという人物と妹を連れてきたのです。
その時の子供ながらに感じる切なさと家族がいたことへの喜びという複雑な信夫の心情がとても繊細でリアルな描写には脱帽です。
そしてその信夫の母が熱心なキリスト教徒だったのです。
今でこそ日本でもクリスチャンは当たり前のように受け入れられていますが、昔は邪教と言われるのが常識でクリスチャンとして生きることの大変さたるや今の時代では到底考えられないようなものでした。
しかし、信じることをやめない母親の姿を見て信夫も少しずつそのキリストに対して興味を持ち始めるのです。お話のベースはキリスト教ですが、別に布教を勧めるための小説などではありません。
キリストという宗教を通じて生きることそのものを考えさせられる小説です。
信夫のその真っ直ぐな姿勢、静かだけど強いその生き方を知ることで自分の人生についても深く考えさせられます。

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